なぜマルチベンダーに対応できるIIoTプラットフォームが必要なのか?
市場にはIIoTクラウド型サービスがたくさんありますが、ベンダーごとのプラットフォームが必要なのでしょうか?詳しく知りたい方は、ぜひ以下をお読みください。
IIoTは非常に注目されているテーマです。私たちの業界だけでなく、様々な業界で多くの人がこの話題を取り上げています。そして、世の中にあるIIoTエコシステムのほとんどは、2つのタイプに分類できます。
一つのタイプは、クラウド接続からデータストレージ、ユーザーインターフェースまで、IIoTの全領域をカバーしますが、サポートされる「モノ」の範囲は非常に狭くなっているものです。もう一方のタイプでは、一般的なストレージとして機能し、お客様のニーズに合わせることが出来ますが、専門家がカスタマイズする必要があります。
プロセスオートメーション業界では、すべての項目を満たし、かつ設定や使い方が簡単なIIoTエコシステムを見つけるのは困難です。今日は、複数のベンダーに対応するIIoTサービスが、どのようにしてユーザーにより良いサービスをご提供できるかについてお話しましょう。
ベンダーを超えたIIoT
IIoTソリューションプロバイダーは、個々のベンダーの枠を超えて考え、すべてのアセットが一緒に、そしてシステムと通信できるようにする必要があります。もちろん、このソリューションは、お客様にとってセットアップやメンテナンスが容易である必要があります。
ここでは、メーカー全体のアセット診断のユースケースをカバーするために、IIoTプラットフォームが提供しなければならないものについてご説明します。まず、アセット診断とは何でしょうか。ここでは、現場のアセット(デバイス)が診断コードを発報した場合を例に挙げて説明します。
昔は、デジタル機器であっても、問題を解決するためには取扱説明書を読み込まなければなければなりませんでした。しかも、原因がわかるものもあれば、対処法しか書かれていないものもありました。
あらゆるベンダーのあらゆるデバイスに対して、コードを解読し、問題を理解し、修正プログラムを提供できるようなシステムが必要です。
IIoTマルチベンダーサービス
では、そのようなシステムはどのような仕組みになっているのでしょうか。Endress+HauserのNetilionを見てみましょう。このデータモデルは、最初からマルチベンダ対応を前提に設計されています。
health_conditionオブジェクトは、その診断コードを指定し、結果としてのNAMUR NE107ステータスにリンクしています。健全性の状態は、なぜこのようなことが起きているのかを説明するために、別のオブジェクト(原因)にリンクしています。
しかし、レーダーレベル計が反射信号を失ったように、複数の原因が考えられる診断メッセージの場合はどうでしょうか。タンクが空だったり、水面に泡が発生していたりと、それぞれの原因に応じた対処法が必要です。
そのためには、複数のメーカーから提供される診断情報を蓄積し、使いやすいインターフェースでユーザーに提供することが必要です。次の重要なステップは、この診断情報を強力なAPIで提供し、エッジデバイスなどのテクニカルコンポーネントが自動的にアクセスできるようにすることです。
さて、Netilion IIoTエコシステムの「検索」機能は、原因や対処法の情報をすべてクラウド上に公開し、人とエッジデバイスの両方がアクセスできるようにしています。
生産設備を最適化するエッジデバイスのエキサイティングな可能性についてお話ししたいのですが、今日は時間がありません。そこで、私たちの「検索」機能を無料でお試しください。Netilionへ登録をお願いいたします。